2019 年 28 巻 2 号 p. 196-199
呼吸リハビリテーションはその定義付けについて変遷があり,最新のステートメント(案)においては「包括的」「継続的」「生涯にわたり長期」「双方向性」などの重要なキーワードを含めており,正しく全人的な医療介入である.最もエビデンスの蓄積が豊富なCOPDにおける治療の位置づけはもはや比較の必要も無い程に「必須」のものと捉えられ,最近の薬物療法の進歩と相まって「COPDは治療可能」と称するに至っている.
しかし課題は多く,アクセスであったり,継続的な介入について機器を使ったリハビリテーションの可能性,又行動変容を含めた全人的な継続的な介入に関しての最近の話題を紹介する.