2020 年 29 巻 2 号 p. 239-244
住まい,医療,介護,予防,生活支援を一体的に提供できる支援体制の構築が目指されているが,呼吸ケアの地域における連携は地域によってキーパーソンが異なり多様である.また,COPDの地域連携においては診断や治療方針の決定を行う医療機関や急性増悪時入院対応ができる医療機関が多くを占めており,呼吸リハビリテーションを継続して行うことのできる医療機関や通所・入所施設が少ないことがうかがえる.そこで当院では地域包括ケアチームを組み,多職種で急性期から在宅までを支えているが,当院のみの完結だけではなく,地域における呼吸ケアの啓蒙と質の向上を目指し,医師,看護師,理学療法士,事務職,医療ソーシャルワーカー,ケアマネジャー,訪問看護師などの多職種がそれぞれの役割を発揮し,地域に向け実践している.地域包括ケアにおける呼吸ケアでは,医師主導ではなく呼吸ケアチームが主導となることが重要と考える.