2025 年 34 巻 2 号 p. 157-164
間質性肺炎(interstitial pneumonia; IP)患者は,ステロイド薬・免疫抑制薬の使用により口腔カンジダ症を合併することがある.2022年4月から2023年7月までにステロイド薬や免疫抑制薬で治療されたIP患者176名を対象とし,後方視的に調査した.また,2022年10月から含嗽薬の処方を入院日から導入,口腔衛生意識付けのためのパンフレットにて指導を行い,3日以内に介入した.結果,124件に導入し,導入前の52件と比較したところ,口腔カンジダ症の合併は42%から19%と減少し,再発も36%から2%へ減少した.当院の取り組みとして,歯科衛生士が早期から介入し定期的に評価,口腔合併症を発見した際は医師や薬剤師に薬剤の処方検討を提案したことで重症化を抑止できた.歯科衛生士が多職種と連携し,早期から積極的に治療に介入することは,口腔合併症の軽減に有効であることが示唆された.