日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2189-4760
Print ISSN : 1881-7319
ISSN-L : 1881-7319
教育講演
吸気筋トレーニングの現状と展望
塩谷 隆信照井 佳乃川越 厚良
著者情報
ジャーナル フリー HTML

2025 年 35 巻 1 号 p. 1-11

詳細
抄録

吸気筋トレーニング(inspiratory muscle training: IMT)は,呼吸筋力と呼吸筋持久力を増加させ,運動耐容能,呼吸困難,健康関連QOLなどを改善させる.IMTは主として吸気抵抗負荷法が行われ,機器としてはスレショルド型(固定負荷方式)に加えて,最近,テーパー型(漸減負荷方式)という新しい機器が登場している.IMTは,呼吸リハ・プログラムの重要な種目であり,COPD,間質性肺炎などの呼吸器疾患において実施され,その効果に関しては多くのエビデンスが確立されている.

IMTは循環領域では,心不全,脳血管障害などでそのエビデンスが報告され,また,正常高値血圧の降圧効果が確認されている.近年,IMTはスポーツ領域にも展開しており,様々なスポーツでパフォーマンスの向上が報告されている.IMTに関しては,今後,ますます多くの領域においてその普及が期待される.

著者関連情報
© 2025 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
次の記事
feedback
Top