2026 年 35 巻 2 号 p. 113-115
COPDの在宅呼吸ケアの目的は入院生活を減らし,患者と家族のQOL向上を目指すことである.社会の高齢化や家族構成の変化,医療提供体制の変化などのため,今後ますます必要性が高まっていくと推測される.在宅では患者自身の判断が重要であり,実地でのより具体的な指導を行なっていく.息切れを減らす日常生活動作では動作指導の他,道具や高さの工夫を提案する.パニックコントロールではポジショニングの他,同居者の声かけを指導することも有効である.増悪に早めに気づくには療養日誌の利用を促し,増悪後に訪問看護師との振り返りを行い,連絡するポイントを明確化していくことが重要である.在宅では患者の希望と支える側のバランスを考え,在宅で新たに生ずる想定外の問題にチームで試行錯誤していく柔軟性が大切である.
第9回呼吸ケア指導スキルアップセミナー 座学2