日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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スキルアップセミナー
重症呼吸不全患者の長期的合併症:集中治療後症候群
名倉 弘樹及川 真人花田 匡利竹内 里奈関野 元裕神津 玲
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2026 年 35 巻 2 号 p. 127-133

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抄録

近年,集中治療の進歩に伴い,集中治療室(ICU)で管理される重症患者の生命予後は大きく改善した.一方で,ICUを生存退室した患者の多くは,その後の社会復帰が困難な状況が明らかとなり,長期的な死亡率や機能的予後,生活の質の悪化が注目されるようになった.このように,ICU退室や退院,自宅復帰を果たした重症患者では身体機能障害,認知機能障害,メンタルヘルス障害が長期的に残存,遷延する場合があり,これを集中治療後症候群(PICS)として包括する概念が提唱された.PICSの予防策としては,多職種からなる医療チームで取り組むABCDEFGHバンドルが推奨される.しかし,PICSを有する重症患者が社会復帰を目指すためには,急性期病院のみならず地域医療との連携が必要不可欠であり,今後は当該患者の長期的なフォローアップ体制の構築が急務である.

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