2026 年 35 巻 2 号 p. 142-147
慢性呼吸不全患者は,在宅酸素や在宅人工呼吸などの機器を使用していることも多く,また軽労作での息切れを訴えることも多い,そのような患者が在宅での日常生活を送ることを見据えたさまざまな援助を行うため,作業療法士は非常に重要な役割を担う.
具体的には,日常の基本動作・応用動作の確認と訓練,入浴時のSpO2測定,認知機能の確認,家の間取りの聞き取りと様々な生活場面における行動の確認と相談など,作業療法士が中心となって,状況に応じて多職種と協力しながら進めていく必要がある.場面に応じた酸素流量や,在宅酸素療法の酸素濃縮器を家の中のどこに配置するかといった問題も,作業療法士の観察や聞き取りによって得た情報が非常に重要となる.
南京都病院におけるチーム医療と実際の症例を提示し,慢性呼吸不全患者の包括的呼吸リハビリテーション・生活の安定と作業療法の役割につき紹介する.
第32回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会 ワークショップ1