非がん性呼吸器疾患の難治性呼吸困難に対して最大限の標準治療に緩和的非薬物療法を上乗せしても症状が持続・悪化する場合には緩和ケアとしての薬物療法としてモルヒネや抗不安薬(ベンゾジアゼピン)の使用を検討する.非がん性呼吸器疾患の難治性呼吸困難に対するオピオイドの効果については過去に多くのランダム化比較試験が行われてきたが未だ一致した結論はなく,ベンゾジアゼピンについては有効性のエビデンスはない.モルヒネを使用する際には対象患者(患者条件)を慎重に検討し,速放性モルヒネを低用量から開始し1日用量 30 mgを超えない範囲で調整し,治療効果が確認できなければ使用を中止する.
第32回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会 シンポジウム3