日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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臨床経験
気管内挿管を契機に肺水腫を生じた閉塞型睡眠時無呼吸症候群の1例
有田 健一江島 剛三好 栄司大道 和宏今岡 尚子落合 麻里田頭 宣治沖田 元一
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1995 年 4 巻 3 号 p. 183-186

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抄録

気管内挿管を行った直後から透過性肺水腫を呈した閉塞型睡眠時無呼吸症候群の1例を経験した.PEEPを併用した呼吸管理が必要であったが,ステロイド剤や利尿剤も使用することによって改善をみた.肺水腫の発症機序としては挿管によって急に胸腔内圧の変動が解除されたために循環動態の変化を生じ,これにサイトカインあるいは活性酸素などの作用が加わったためではないかと思われた.

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© 1995 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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