日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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臨床経験
口蓋膿瘍による敗血症性ショックを呈し,プロスタグランディンE1が著効したと思われる成人呼吸窮迫症候群の1症例
林 伸一安部 幹雄堀越 昶細川 芳文権 寧博桂 一仁澤田 滋正堀江 孝至植木 輝一
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1995 年 4 巻 3 号 p. 187-190

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抄録

患者は57歳の男性で,口蓋膿瘍から敗血症性ショックを呈し,ARDSを含むMOFを合併した.本症例にPGE1を30 ng/kg/hr で5日間投与したところ,ARDSの著明な改善を認めた.ARDSに対するPGE1の効果はPVR減少,PaO2改善,COおよび酸素運搬能増加などがあるが,予後の改善までにはいたっていない.しかしARDSの単独発症はまれで,予後は他臓器不全に左右されることが多く,PGE1の他剤との併用効果が期待される.

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© 1995 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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