日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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原著
当科における在宅酸素療法(HOT)施行例の長期生存率と,それに及ぼす因子の検討
中沢 弘企赤柴 恒人武藤 敬橋本 修堀江 孝至
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1996 年 5 巻 3 号 p. 184-189

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抄録

過去8年間に当科で施行した91例のHOT患者の生存率と予後に関連する因子を検討した.5年生存率は,DPB: 82%,TB後遺症:55%,気管支拡張症:50%,COPD:42%,IPF:22%で,IPFだけが他疾患に比し有意に予後不良であった.生存率に関与したのはBMIとFEV1.0で,BMI<21,FEV1.0≧900 mlの群は有意に予後不良であった.右心カテーテルを施行した46例では,M-PAP≧25 mmHg, PCWP≧12 mmHgの群の予後が有意に不良であった.

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© 1996 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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