日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
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原著
脳血管障害症例の呼吸機能に関する検討
―ADLレベルとの比較から―
大瀬 寛高伊藤 直榮斎藤 武文長谷川 鎮雄
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キーワード: 脳血管障害, %肺活量, 1秒率, ADL, FIM
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1999 年 8 巻 3 号 p. 235-238

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抄録

脳血管障害症例に施行した呼吸機能検査結果とADLレベルとの関連について検討した.%肺活量はADLレベルと正の相関を示した.ADLレベルと比較して%肺活量の低下が著しい場合には拘束性肺疾患の存在を考える必要があり,一方,1秒率の低下は脳血管障害症例においても閉塞性肺疾患の存在診断に有用と考えられた.脳梗塞,脳出血の疾患群での比較から呼吸機能は疾患の種類よりADLレベルで規定される部分が大きいと考えられた.

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© 1999 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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