日本呼吸ケア・リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2189-4760
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原著
在宅人工呼吸療法(主として非侵襲的陽圧換気療法)患者のquality of lifeと担当医による評価
大平 徹郎村松 芳幸真島 一郎佐藤 誠鈴木 栄一荒川 正昭下条 文武
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1999 年 8 巻 3 号 p. 275-280

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抄録

在宅人工呼吸療法(主として非侵襲的陽圧換気療法)を行う慢性呼吸不全患者のQOLと,担当医による評価を検討した.アンケート調査の結果,治療によるQOLの改善は回答患者の約90%に認められたが,担当医によるQOL評価と患者の自己評価の間に有意な相関はなかった.Short Form-36で「身体機能」の尺度得点が低い患者のQOLを,医師は過大もしくは過小評価しており,両者のQOL評価が解離する一因と推測された.

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© 1999 一般社団法人日本呼吸ケア・リハビリテーション学会
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