1999 年 9 巻 2 号 p. 193-197
Shuttle walking test の有用性を検討する目的で,慢性呼吸器疾患患者24例を対象にshuttle walking testと6分間歩行距離テストを施行し,両テストを比較検討した.Shuttle walking testは肺機能,ADL,Fletcher-Hugh-Jonesの息切れ分類でより強い相関関係を認め,6分間歩行距離テストよりも有意に息切れ感が強く,脈拍も高値を示した.Shuttle walking testは6分間歩行距離テストよりも心肺機能を反映し,最大運動能力を測定するのに有用な評価法であり,患者の運動耐容能をより客観的に評価することが可能である.