研究 技術 計画
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キャラクタリゼーションと評価 : より透明な評価プロセスの実現に向けてのアプローチ
斎藤 冨士郎
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1995 年 9 巻 3_4 号 p. 145-157

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抄録
キャラクタリゼーションと評価は異なる概念である。キャラクタリゼーションは「これは一体何であるか?」という設問に対する回答であり、評価は「これがどれだけの価値をもっているか?」という設問に対する回答である、と言うことができる。この事をいくつかの実例に基づいて説明する。評価を行うためには評価に先立って評価の準拠(レファレンス)となるべき観点や目的が明確にされていなければならない。このような観点や目的を評価準拠と呼ぶことにする。評価のプロセスは評価準拠の設定、評価対象の明示、評価対象のキャラクタリゼーション、評価の実施の4段階からなる。貸借対照表や損益計算書の各項目と研究開発成果・業績の各項目との間の対応関係を見出すことにより、より合理的な見地からの研究開発成果・業績のキャラクタリゼーションと評価が可能である。
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1995 研究イノベーション学会
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