2013 年 29 巻 2 号 p. 14-23
【目的】チーム医療によるストーマ術前教育導入の有効性について検証する。
【方法】対象は消化管ストーマを造設した患者83名、うち入院前にチーム医療による術前教育を
受けた患者43名を導入群、入院後に従来の術前教育を受けた患者40名を導入前群とした。評価ア
ウトカムは在院日数、術後入院日数、セルフケア確立までの日数および装具交換回数とした。
【結果】セルフケア確立までの日数は導入群8.7±3.2日が導入前群13.4±6.2日よりも短かった(p<0.001)。また装具交換回数は導入群3.6±1.3回が導入前群4.9±2.1回よりも少なかった(p<0.001)。在院日数および術後入院日数は両群間に有意差が認められなかった。
【結論】チーム医療による外来でのストーマ術前教育は、術後早期のセルフケア確立に寄与した。