日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2434-3056
Print ISSN : 1882-0115
原著
ストーマ局所条件と装具耐久時間の関連
石澤 美保子大村 裕子秋山 結美子後藤 真由美熊谷 英子品田 ひとみ末永 きよみ堀 友子松浦 信子丸山 弘美三富 陽子山田 陽子山本 由利子渡邊 百合枝穴澤 貞夫阿部 信一五島 本也
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2013 年 29 巻 2 号 p. 5-13

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抄録

 ストーマ装具が漏れずに皮膚に密着できている時間(以下耐久時間)に関係があると思われるストーマ局所条件(以下局所条件)11項目を選択しそのうち3項目(ストーマ高さ、ストーマ横径、ストーマ形状(正円、非正円))で装具の耐久時間と有意な関連性を認めた。
 研究対象は11施設の121例のストーマ。平均耐久時間は78.9±23.2時間。平均ストーマサイズは縦25.6±5.6、横30.0±6.9、高さ10.9±8.2mmであった。ストーマ高さと耐久時間の間には二次式で示される関係があり(p=0.028)ストーマ高さ15.9mmで最大耐久時間83.9時間であった。また、ストーマサイズ横径と耐久時間は横径が大きくなればなるほど耐久時間が短くなることが示された。さらにストーマの形状では正円が84.2時間、.非正円が73.6時間と正円の耐久時間が有意に長かった。

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