日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2434-3056
Print ISSN : 1882-0115
症例報告
双孔式横行結腸ストーマ脱出に対してAltemeier法を応用して修復した1例
栃木 透大平 学今西 俊介丸山 哲郎遠藤 悟史柳橋 美幸丸山 通広松原 久裕
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2023 年 39 巻 3 号 p. 162-168

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抄録

【背景】ストーマ脱出はストーマ造設後にしばしばみられる晩期合併症である。患者のQOLを損なう上に保存的に改善することはなく、時に管理に難渋する厄介な合併症の1つである。侵襲的な治療が必要とされるが、これまで標準的な治療法は確立されていないのが現状である。直腸脱に用いられるAltemeier法を応用し、双孔式横行結腸ストーマの脱出に対して形成術を施行したので報告する。

【症例】70歳男性。膀胱癌による直腸浸潤・狭窄のため当科紹介となり、横行結腸に双孔式ストーマ造設術を施行した。しかし早期にストーマ脱出が認められて痛みも伴うため、Altemeier法を応用した腸管切除・形成術を行った。

【考察】本法は元のストーマ孔から施行でき、開腹による再造設法と比べると手技も容易で比較的短時間で、より低侵襲に施行可能である。また、腸管壊死や再発のリスクも低いと考えられる。ストーマケアも早期に再開可能である。

【結論】本法は、ストーマ脱出に対して有用な治療選択肢の1つとして考慮すべき方法と思われる。

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© 2023 日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会
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