2024 年 40 巻 2 号 p. 75-86
【目的】適切なストーマ装具選択のために2019年9月に導入したストーマ装具選択フローチャート(以下、フローチャート)とストーマ術後セット(以下、術後セット)が、早期かつ適切な装具選択に及ぼす効果を検証する。
【方法】2018年9月から2020年9月に消化管ストーマ造設を受けた患者を対象にフローチャートと術後セットの導入前群と導入後群に分けて、手術から装具決定までの日数、装具決定までの装具交換回数、初回ストーマ外来での装具変更率を比較検討した。
【結果】解析対象は176名、平均年齢64.2±13.8歳、男性101名(57%)で、導入前群91名、導入後群85名であった。手術から装具決定までの日数は、導入前後で平均18.3日から13.1日に有意に短縮した(p<0.001)。装具決定までの装具交換回数も、導入前後で平均8.5回から5.8回に有意に減少した(p<0.001)。初回ストーマ外来での装具変更率も導入前後で51%から17%に有意に減少した(p=0.0001)。
【結論】フローチャートと術後セットは、術後早期の適切な装具決定に有効であることが示唆された。