2024 年 40 巻 2 号 p. 87-102
【目的】在宅で生活するストーマ保有者における生活の質(以下、QOL)とストーマ管理困難や日常生活での問題に対する対処意欲・ヘルスリテラシーとの関連を検討する。
【方法】大阪と兵庫のオストミー協会の全会員555名に質問紙調査を郵送法で行った。QOLは短縮版オストメイトQOL調査票で、対処意欲は0~10点の11段階で、ヘルスリテラシーはHLS-14で評価した。QOLと対処意欲・ヘルスリテラシーとの関連は、強制投入による重回帰分析で検討した。
【結果】回答が得られた205名中、「対処意欲」の回答項目に欠損値のない103名(平均年齢73.1歳、男性50名)を解析対象とした(有効回答率18.6%)。重回帰分析では、対処意欲と機能的ヘルスリテラシーが高いほどQOLが有意に良好であったが、伝達的および批判的ヘルスリテラシーは有意な関連を認めなかった。
【結論】ストーマ管理困難や日常生活上の問題に対する対処意欲と機能的ヘルスリテラシーの向上を支援することで、ストーマ保有者のQOLが高まる可能性が示唆された。