日本ストーマ・排泄リハビリテーション学会誌
Online ISSN : 2434-3056
Print ISSN : 1882-0115
原著
熊本地震を経験して実施したストーマ保有者の実態調査報告 ―災害時オストメイト支援アプリ「オストメイトまもるモン」の開発―
福永 光子後藤 万記子横田 香織甲斐 由美松本 朝子伊禮 靖苗山田 一隆
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2025 年 41 巻 2 号 p. 60-75

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抄録
【目的】平時および熊本地震発生時(2016年4月)のオストメイトの実態を明らかにするとともに、今後の災害発生時に役立つオストメイト支援アプリを開発すること。
【方法】熊本県在住オストメイト2,265人を対象に、2018年8月末時点の現況および熊本地震の経験について郵送法にてアンケート調査を実施した。その結果を踏まえて支援アプリを開発した。
【結果】1,022人(45.1%)から回答を得た。平均年齢73.8歳、ストーマ保有平均期間9.4年であった。平時にはセルフケアが68.6%、医療従事者によるケアが14.4%で、35.0%がストーマに関するトラブルを抱えていた。22.1%はトラブル時の相談先を有さず、相談先を有さなくなる時期の目安は術後6年であった。熊本地震では21.1%が自宅外に避難し、27.8%がストーマに関するトラブルを経験していた。緊急支援物資などの情報は不足し、装具交換場所の確保が困難であった。これらの結果を踏まえて、オストメイト支援アプリ「オストメイトまもるモン」を開発し、熊本県内で2024年1月より本格運用を開始した。
【結論】万が一の災害発生時に、支援側とオストメイトを繋ぐツールとして「オストメイトまもるモン」が活用され、ストーマケアに役立つことを期待する。
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