日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第52回研究発表大会
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いす式階段昇降機「エスコート」のデザイン開発
*降旗 英史山口 光渡辺 雅志松本 康史
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p. 30

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抄録
 本製品は大同工業株式会社(石川県)の委託により、2003年6月から2004年12月にかけて共同開発したものである。当社は我が国のいす式階段昇降機の草分けであり、市場で最大のシェアを占めているが、他社の追い上げが激しくデザイン導入の必要性に迫られていた。 国内外市場の製品調査の結果、事務いすを乗せた機械のような印象のデザインが多いことが分かった。高齢者や身体的なハンディを持つ人が住宅で利用するものである以上、人とも住まいとも調和する家具のようなものであるべきだという考えがデザインの出発点になった。「機械から家具へ」というデザインコンセプトのもとに、以下の特徴を持つ製品を開発した。_丸1_高所を移動する搭乗者に安心感を与えるように、身体を包み込む形態の木製いすを搭載した。(成形合板製の椅子の搭載は世界初)_丸2_日本の狭い住宅で使うことに配慮して世界最小の折畳み幅を実現した。_丸3_駆動部やレールはビスやギヤなどが見えないようにし、柔らかい形態と背後の壁に溶込む色使いによって機械的なイメージを払拭した。当製品は2004年にグッドデザイン賞を受賞し、国際福祉機器展で発表され、2005年1月より市場に投入されている。
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© 2005 日本デザイン学会
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