抄録
本報告は、第49回、50回研究発表大会において報告した「National Geographic誌の歴史的進化研究」の続報(第3報)である。同誌は、地理を主軸においた月刊誌として1888年創刊後100年余を経過し、現在では各国語版を入れ1000万部の発行部数を誇る世界的総合知識雑誌として進化した。 雑誌広告は、読者にとって重要な情報源ともなっており、広告のコンテンツを時系列的に分析することにより、社会的・文化的背景やライフスタイルの変遷などを解明できるのではないか、との仮説をたて、1886年から1996年までの同誌広告100年分の資料をもとに精査・統計的整理・分析を行なった。 その結果「同誌が規定した独特のフォーマットが原則的には遵守されていること」「大恐慌や、世界大戦等の社会情勢の変化が広告にも影響を与えたこと」などが確認できた。