日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第52回研究発表大会
会議情報

個人の色属性と嗜好色の相関性について
実用色彩調和理論「Blue Base / Yellow Base Color System」の研究
*赤澤 智津子大嶋 辰夫上原 勝
著者情報
会議録・要旨集 フリー

p. 8

詳細
抄録

「Blue Base / Yellow Base color system」は、実用性に重きをおいた色彩調和理論であり、製品開発、インテリアコーディネート、パーソナルカラー分析等々に用いられ実績を上げてきた。 このシステムは、カラーキープログラム(色票)を用いる。すべての色票は、それに含まれる青と黄色の色素の物理的な比重によりブルーベースの色とイエローベースの色の2系統に分けられ、それぞれの系統のグループ内の配色であれば、色同士は調和しあい、別グループが混在すれば調和しないことになる。そして人間も、パーソナルカラーとしてブルーベースもしくはイエローベースに分類できる。 本研究ではこのシステムにおいて被験者のパーソナルカラーと好む色との相関性を調べるのが目的である。実験の結果、もっとも好む色を1色に絞って提示してもらった場合、パーソナルカラーがブルーベースの人はブルーベース色を好み、パーソナルカラーがイエローベースの人はイエローベース色を好むという被験者の属性と嗜好色の相関がみられた一方、選択の幅を広げるとその傾向はみられなくなったことなどがわかった。

著者関連情報
© 2005 日本デザイン学会
前の記事 次の記事
feedback
Top