抄録
クオリティカルテ評価・診断事業を検討するためのベンチマークの提示を最終的な目的として調査を行っている。今回の調査は、上記の全体的な目的を達成するための基礎的な調査にあたり、第1期調査と位置づけ、国外のデザイン振興機関、国内のものづくり支援機関を主な対象に、運営形態、法人分類、活動内容等を調べ、530件以上のデータベースを作成した。海外のデザイン振興機関については、特に実績のあるデザイン振興機関の活動内容とデザイン評価システムの活用方法を調べることにより、クオリティカルテ評価・診断を基軸とした将来の事業展開と社会貢献の可能性を検討する際に有効な情報が得られると期待した。一方、国内の調査対象を、いわゆる「デザイン」に留まらない「ものづくり支援機関」と広く捉えて調査することで、クオリティカルテ事業のあり方を、周囲の環境との関係を含めてより包括的、かつ具体的に検討するためのモデル構築に不可欠な情報が得られると考えた。今後、データベースおよび個別のケーススタディをもとに、各領域の役割および他機関との連携構造を分析することによって、「事業環境モデル」「地域連携モデル」「事業モデル」の構築を目指す。