抄録
医療現場において,入院を余儀なくされた子どもたちの生活は,想像以上の悲しみと自責の念(痛いことをされるのは,自分が悪い子だからという考え)に苛まれる。現在,それらの解放は,看護師,チャイルドライフ・スペシャリストなどによる心のケアに委ねられるが,遊び道具や人形,プリパレーション(治療や手術の前にその患児の年齢にあった言葉や道具で説明し心の準備を促すこと)のツールなどを介する場合は,そのデザインの善し悪しにより効果は大きく左右される。従って,子どもの入院生活のすべてに渡り, 治癒効果を高めるためには,入院という隔離された空間すべての対象物に対して,効率性を主としたデザインの必要性が求められている。本研究は,小児看護の支援を目的としたツールの提案であり,それぞれを繋ぐシステムの構築を目的としている。