抄録
本研究の目的は、多変量解析とラフ集合を用いて、市販されている照明器具(サンプル45商品)を対象に、消費者に好まれる照明器具はどのようなものであるかをデザイン要素的な視点から調査・分析し、その結果をもとに消費者に好まれる照明器具のデザインを提案した。分析方法は、45のサンプルを用いて、評価グリッド法のラダリング法により、1つの態度と16のイメージの評価用語と14アイテム49カテゴリーの認知部位を実験で抽出し、そして、得られた評価用語をもとにSD法のアンケート調査を行って、そのデータから、買いたいの態度に強く寄与している5つのイメージを重回帰分析で求めた。さらに、イメージと認知部位(認知的な形態要素)の関係をラフ集合と決定ルール分析法で求めた。その結果、照明器具のデザインに対する消費者の評価構造を定量的に求めることができた。その分析結果の評価構造を用いて、新たなデザインコンセプトを策定し、3つのデザイン提案とその検証を行った。