日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第53回研究発表大会
セッションID: H09
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視覚障害者に配慮した調理作業空間デザインに関する研究
--調理作業空間デザインガイドラインの作成プロセスの検討
*池田 大祐堀田 明裕
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抄録
視覚障害者が自立して生活することは、視覚障害者のQOL向上のために重要である。そのような中で、調理作業は視覚障害者にとって大きな不具合が生じる生活行為の一つである。このような視点から先行研究において、視覚障害者に配慮したキッチンデザインガイドラインが提案されている。この提案では環境構成品(調理器具・調理空間)を基準にした視覚障害者の要求・不具合を抽出し、それに対応したガイドラインが提案されている。しかし、実際の調理作業は、様々な調理動作のつながりから成り立っており、その中には調理器具を使用しない調理動作もある。これにユーザ特性と料理内容等も影響して不具合が存在する。そのためこのような視点からの不具合の抽出とそれを解決するためのガイドラインが今後必要と考えられる。このようなことから、本研究では、視覚障害者の調理行為における動作フローと、それに対応する不具合を抽出し、先行研究でのキッチンデザインガイドラインとの対応関係から、調理作業空間デザインガイドラインの作成プロセスの検討を行った。
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© 2006 日本デザイン学会
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