日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第53回研究発表大会
セッションID: H17
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昭和初期の会津漆器における図案集の編纂と活用
*田中 みなみ
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抄録
 漆器産地である会津若松において、工業試験場の編集により、会津若松の職人に配布することを目的とした図案集が編纂された。(1)会津漆器関係の図案集と関連する文献を探し、(2)関連資料から、図案集の編集者や編集の目的などを検討したものである。青木志満六が図案家として会津若松市において仕事をしていたこと、ならびに、『昭和七年度業務功程報告』にのみ「図案」という区分がみられることは、昭和初期は、会津漆器産業において図案の必要性が確立された時期のひとつである。1932年の会津工業試験場への改組と同時に設けられた図案部は、講習会や展覧会出品など活発に活動し、この結果、輸出額は戦争による輸出悪化を迎える1936年まで伸び続けた。
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© 2006 日本デザイン学会
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