抄録
本研究では、コミュニケーションロボットを社会的ネットワークの関係の中で捉えることを通して、ロボットとコミュニティの変容について記述する。NECが開発しているPaPeRo(Partner-type Personal Robot) を幼稚園に持ち込んだ。そして、幼稚園でPaPeRoのコンテンツをデザインし、実行した。そしてその様子を長期的にフィールドワークを行った。その結果、幼稚園においてPaPeRoは、園児や父母の行為を変え、また、PaPeRo自身も相互行為の中で行為 のデザインを変容していったことがわかった。社会的ネットワークを戦略的に行うことは、ロボットのデザインにつながる。