日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第53回研究発表大会
セッションID: P51
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合羽摺の技術・表現方法の応用に関する研究
*矢崎 いづみ宮崎 紀郎玉垣 庸一桐谷 佳惠小原 康裕
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抄録
現代では、テクノロジーの進化に伴い、メディアという分野においても、様 々な技術や表現方法、そして複製・印刷方法が研究され、用いられるようにな った。特に、現代において不可欠となった複製技術の発展の根底には、版画の 存在がある。本研究では、版画による表現方法の可能性を追求すると共に、版画を通して 過去、そして現代の文化や生活を伝え、さらには、その技術や特性を現代に生 かすことを目的とした研究・作品制作を行った。本研究では、版画の中でも特 に合羽摺に注目した。合羽摺とは孔版の一種であり、版画の中でも特に古くか ら活用されていた技法であるが、その利用法は主に木版等の補助としてであ り、合羽摺が主体として扱われることはほとんどない。そこで、本研究において、補助としてでもなく単なるアートとしてでもな い、合羽摺の存在そのものを生かした活用法を追求した。この合羽摺の特徴・ 利点を検討し、その新たなる活用の場を、素材・材質、形状、表現等の面から 探った。
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© 2006 日本デザイン学会
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