抄録
WEB上のインタフェースデザインの評価手法の有効性を確認するために、従来の視覚デザインの解析研究と比較することで、その有効性について検討した。また文字の画像上の効果的なイメージ表現手法について検討するために、視覚と聴覚のイメージの関連を調査した。関連する領域の研究において、Web上の実験の一定の有効性が明らかになったため、その成果を用いて、実験用コンテンツを制作した。その結果、濁音が含まれる擬態語、半濁音が含まれる擬態語、基本の文字構造は共通で、清音・濁音・半濁音によって区別される擬態語の書体選択、形容詞の選択には、紙面・Webの両調査の形式とも同一の傾向が見られる。特定の書体・形容詞の選択傾向がある擬態語の傾向についても同様である。このことから文字のイメージ(視覚・音声イメージ)の影響を調査する上で、WEBを用いたイメージ調査の一定の有効性を確認できる。また実験コンテンツに音声データを付け加えることで、音声と書体との関係をより明確化する可能性についても検討を行った。