日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第53回研究発表大会
セッションID: D06
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ショップ型Web媒体にみるデザイン情報の様態
*工藤 芳彰古屋 繁
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抄録
本研究の目的は、現代の様々な情報媒体において、モノがどのように情報化され、記号化されているのかを明らかにすることである。そこで、現代の代表的な店舗形態となったネットストアに注目し、特徴的な4店舗のホームページの様態を調査し、情報化の特徴を考察した。
ネットストアは、印刷媒体や放送媒体が得意としてきたイメージや動画、音情報による表現を基本としつつ、バーチャルなセレクトショップとして機能し、そのエディタのヒト媒体としての役割を十二分に発揮している。
ショップ型Web媒体で注目すべきは、同一のメーカやラインナップ、カテゴリにまったく縛られない商品間のリンクである。ユーザは、ショップ型Web媒体において、蜘蛛の糸のように関係づけられた商品群をすべて体験することなしに、希望の商品を知ることはできない。このことは、Webを訪れたユーザの商品知識を規定し、そのライフスタイルの在り方の型として機能すると考えられる。また、『AssistOn』の例が示すように、リアルな店舗やメールニュース、取材を受けた雑誌等の他メディアとリンクし、メディアとしての広がりと奥行きを構築していることも無視できない。
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© 2006 日本デザイン学会
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