抄録
コンピュータによる3次元シミュレーション技術を利用して対象をモデル化し、そのモデルによって関連する情報を構造化することによる情報空間を構築することができると考えられる。この情報空間内での感性的な操作を実現することによって、利用者の空間的な感覚を利用した直感的な探索による情報へのアクセスという体験的な環境が構築できると考えられる。本研究では、このような体験的な情報空間をmdN(Multi Dimensional Navigation)として、水族館を対象にした3次元シミュレーションモデルの構築をケーススタディとして、水槽に展示されている水棲生物の観察による「体験」を通して、情報を知識に変換するプロセスを支援するためのコンテンツの設計手法を検討する。