日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第55回研究発表大会
セッションID: A07
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「場」とその「境界」の概念を導入したマクロ感性科学
*松永 絵美川西 翔樹氏家 良樹松岡 由幸
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抄録
認知における全体と部分の関連性については,認知科学のルーツの1つであるゲシュタルト心理学において述べられている.ゲシュタルト心理学者は,「全体は部分の総和以上のものである」として全体の優位性を主張しており,ヒトの認知が要素には還元できない全体的な枠組みにより規定されると指摘している.しかし,ゲシュタルト心理学で述べられた全体と部分の関連性には定性的な知見が多く,ヒトが抱くイメージや印象などに対応するマクロ情報(全体)をミクロ情報(部分)からどのように算出すれば良いのか,という課題に対しては十分な知見が得られていない.そこで本研究では,「場」と「境界」の概念を導入することで,マクロ情報の定式化およびマクロ情報(全体)とミクロ情報(部分)の関連性解明を図る学問「マクロ感性科学」の概念を述べる.そして,形の「複雑さ」というマクロ情報に対応するマクロ情報の定式化研究および応用事例を紹介し,そこで抽出された課題と,定式化におけるマクロ感性科学の重要性について言及する.
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© 2008 日本デザイン学会
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