日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第56回研究発表大会
セッションID: B07
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リフレクション可視化サイトによる学びの再生
学習用サイト構築の実践
*寺沢 秀雄沢田 翔太竹原 諒
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抄録

リフレクションとは,自己の行為を振り返ることで得られる学びである.本研究は,リフレクションを可視化するためウェブサイトの構築を行い,その新しい学びの価値について検証することを目的とする.学習者は,過去の行為でどのような学びがあったかを反芻し言語化する.その際に思考が活性化され記憶される.この思考の活性化こそがリフレクションの狙いである.リフレクションの可視化とは,こうした学びの過程について多様な見方を提供することである.本研究を以下にまとめる.1)リフレクション媒体を静的な紙から動的なウェブに変更し,可視化を行った.2)学習者間の共同注意の対象を授業活動(課題を行う経験)ととらえた.3)UCDプロセスを用いてサイトを構築し,試験運用を行った.4)次のような新しい価値創造(学びの再生)ができた.a)動的な学び それぞれの学びを相互に振り返ることで,学びに関する討論が発生する.b)学びの全体像の把握 キーワードの記述によって,学びの比較が可能となった.c)学びの公開 学習者に緊張感が生まれ,高い学びの動機づけとなった.

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© 2009 日本デザイン学会
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