抄録
本研究は北海道札幌市を中心に地方都市の観光振興を目的とした情報ユニバーサルデザインの現状についての調査研究である。情報ユニバーサルデザインは年齢差、障害の有無、性別、国籍等にかかわらず多様なユーザに受容可能な情報の受発信が究極の目的であるが、今回は対象ユーザを来日する外国人旅行者、対象施設を公共交通機関関連施設に絞った。調査都市は札幌市(札幌圏)を中心に北海道外では首都圏、中部圏、近畿圏等の人口密集地を避け、政令指定都市を中心に数都市を選んだ。また本研究は最終的には情報提供手段としてICT(情報通信技術)を用いた新たなシステムやコンテンツの提案を目指すものである。
各都市とも、デジタル表示装置やインタラクティブな端末などICTの活用事例が観察されたが、人によるフェーストゥフェースの案内とそれを支援するアナログ的ツールが中心であった。本稿では、現状を踏まえた今後の課題を提示する。