抄録
近年、図式を作るデジタルツールが増えてきている一方、手で書くことにより理解や記憶の定着が促進されるといった考え方は古くから支持されている。タッチパネルが普及した今、教育環境におけるツールのあり方を見つめ直すことは学術的な意義があると考えている。そこで、タッチディスプレイを利用して画面上に直接書き込む感覚で作図する方法に着目し、手書きでの作図動作に基づいた作図ツールの設計を行っている。手書き感の有無を段階的に変える仕組みがこのツールの特徴である。研究目的はツールの開発を通じて、情報の発信者と受信者双方の負担軽減を目指しながら、情報伝達力と記憶定着効果の高い作図手法を構築する要素の抽出である。最終目標は教育現場での実践的活用であり、授業時間上の制約から限られた時間内で用いることが出来る簡便さを追求する。尚、2012年の4~5月に実験を行う予定である。