日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第59回研究発表大会
セッションID: 9-10
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大都市圏におけるパブリックサインに関する研究
サインの統一と集約を課題として
山本 早里小島 功子Lee Eunjin工藤 真生西川 潔
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抄録

都心部など古くから発展してきた街では長年の都市化に伴い様々なサインが混在している。また、多種多様なサインが林立し、景観的にも望ましくない。本研究はこのような都市におけるパブリックサインがおかれている現状、問題点を明らかにすることを目的とし、その解決策を提案し、検証した。  ケーススタディとして都内のB区を対象とし、現状調査を行った。結果、3394個のサインが設置されていた。特に問題としてあげられるのが、数種のサインが隣接して設置されており、情報の重複がみられ、かつ景観を阻害していることであった。  解決策として近接するサインの集約を図る新しいサインシステムを計画し、モデル地区を設定し計5カ所においてサインを設置し、集約された既設サインは撤去した。現状サイン2基を1基にし、現状サインでは幅が合計2メートル以上であったものを30センチにおさめることができ、情報量を確保しつつ好ましい景観を創出することができた。ヒアリング調査を136人に行ったところ、肯定的な回答を得ることができた。

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© 2012 日本デザイン学会
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