抄録
デジタルカメラやパーソナルコンピュータ等の情報機器の普及に伴い、写真や文章などのドキュメントデータを大量に生成・蓄積することが可能となった。一方で、蓄積されたデータの活用方法が求められている。 本研究は中でも地域コミュニティのドキュメントデータに着目する。コミュニティが公的に蓄積しているデータもあるが、コミュニティメンバーである個人が保有しているデータも大量にある。それらのデータは共有されていない現状がある。 データが共有できない理由の1つとして、メンバーは活動の専門家であるが、編集の専門家ではないことが挙げられる。知の編集者として参加するための方法が必要とされており、様々な方法が模索されている。しかし、まだ提案の余地がある。 そこで本研究は、メンバーを語り手として地域コミュニティのドキュメントの編集に持続的に参加可能な枠組みを提案する。記録写真に対する地域コミュニティメンバーの経験や思いが伴った発話(アノテーション)を取得し、活用するシステムを開発する。 本稿では、北海道函館市での実践と、神奈川県逗子市での実践について報告する。