抄録
インストラクションとは、インフォグラフィックスの一種で、ある目的を達成するために参照される図解で表した手順や指示、マニュアルのことである。元来より、ユーザーと密に接する機会であるのに対し、デザインプロセスの段階において、エンジニアや開発者にゆだねられている部分も多く、未だに明確にデザインするための指標が少ない。 そこで本研究では、インストラクションのうち、組立説明書を事例とし、情報デザインにおいて、特に注目されているインフォグラフィックスの視点から、精緻化を促進させる効果のある、わかりやすいインストラクションをデザインするための知識獲得を目的としている。わかりやすいインストラクションに最適な造形要素とイメージ用語を得るために、デザイン評価の階層構造モデルを用いて分析を行った。 結果として、「わかりやすさ」に与える潜在的なイメージとして、「洗練性」と「動機づけ」、「複雑性」という3つの因子が存在することが明らかになった。さらに、それらを統合して、精緻化効果を高める具体的な造形要素を導出した。