日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第59回研究発表大会
セッションID: 11-59
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散剤に適した服用動作を誘導する分包袋の提案
子どもの服用動作の検証と考察
小宮 加容子國田 美里
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抄録

薬局や病院で処方される処方箋医薬品の散剤や錠剤は分包機で1回の服用分ごとに個別包装される。患者は必要な日数分の袋が連なった状態で受取り、1包ずつ切り分け服用する。医薬品服用が必要な患者は、年齢、精神や身体の状態がさまざまである。そのため、薬を服用するまでの分包袋の切り離し、開封、服用といった一連の動作のどこかで失敗し、適切に服用できない場合もある。
既に、市販の医薬品にはユニバーサルデザインの考慮したパッケージデザインの取り組みが進められているが、処方箋医薬品における取り組みは進められていない。
そこで、本研究では、処方箋医薬品において服用の失敗を防ぐ分包袋のデザイン提案を行う。本報告では、薬局や病院の調剤室の現状調査および、子供の服用動作の分析、考察を行った結果について述べる。

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© 2012 日本デザイン学会
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