抄録
周産期医療の現場からの「死産で生まれた小さな赤ちゃんを安置する棺」を要望する声は多く、悲嘆回復の一助となる棺を構成する要素を明らかにすることは、社会的、学術的に意義のあることである。本研究では「行為の誘発」が遺族の悲しみを癒す為に最も重要な要素であると仮説を立てた。その上で本研究では、コンジョイント分析を実施する上で必要な、悲しみを癒す要素抽出を目的とした、属性と水準の選定、さらに、それらから得られるコンセプトイメージの作成を研究目的とした。結論として、棺を構成する要素としての「悲しみを癒す要素」が「行為の誘発を想定した要素」であるとの仮説を検証する為の、コンジョイント分析による調査を実施する上での5属性と3水準の選定、18コンセプトイメージの構築を成果とした。