抄録
手工芸従事者にデザインの教育を行う場合,創造的とするデザインの基準に,専門的なトレーナとの間にギャップがある.インドネシアで工芸デザイントレーニングのアクションリサーチ及び,ポスト・トレーニング(半エスノグラフィを用いた観察,インタヴュー,教育プロセスのモニタリング)の,4年間にわたるプロジェクトを報告する.デザイントレーニングとポスト・トレーニングの結果,手工芸従事者に適合したカリキュラムの必要性と,伝統に固着する観念を壊す練習が,後の創造的行動を引き出すことが分かった.また,異なる分野の事例提示の効果が示唆され,伝統的工芸とモダン工芸を融合する能力が手工芸従事者にもたらされた.