抄録
同調傾向とは,対人相互作用の過程において,相互作用者のコミュニケーション行動が互いに同期・類似する現象である.本研究では,ファッションに対する興味の高いリーダー群,低い非リーダー群に群分けされた被験者のアパレルセレクトショップにおける行動を加速度センサとICレコーダを用いて観察することにより,店員との同調傾向の実態を検証した.各実験において測定された加速度データの移動相関分析と,ICレコーダによって得られた発話データの形態素解析を行うことにより店員‐被験者間同調傾向を検討した.結果より,リーダー群は店員に対して徐々に先行して行動するようになること,店員から多くの影響を受けていることが示された.