日本デザイン学会研究発表大会概要集
日本デザイン学会 第59回研究発表大会
セッションID: 3-17
会議情報

看護教育におけるデザインプロジェクトの改善
石井 成郎伊東 裕康
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

本研究の目的は,先行研究において「創造的な看護実践者」の育成を目的として実施したデザインプロジェクトの効果を高めるために,学習環境を改善することである.具体的には以下の2点について改善を行った.(1)先行研究ではリハビリ道具の作成をデザイン課題としたが,短期間で詳細な評価を行うことが困難であった.そこで、評価のより容易な自助具の作成をデザイン課題とした.(2)先行研究では授業後のレポートをもとにプロジェクトの教育的有効性の評価を行った.それに対して本研究では,より詳細な検討を行うために授業前後に学習者の知識や態度を問う評価課題を実施した.質問は「脳卒中後遺障害者が日常生活においてどのようなことに困難を感じているか」,「自助具を作成する際にどのようなことに注意する必要があるか」の2問であった.学習者の授業前後の評価課題の回答を比較した結果,対象者に関する知識・態度の変化,自助具の作成に関する知識・態度の変化のどちらについても改善の効果が確認された.

著者関連情報
© 2012 日本デザイン学会
前の記事 次の記事
feedback
Top