抄録
本論文は,Design for Allというコンセプトに基づき,健聴児と聴覚障害児が同じ空間で楽しめる人形劇の開発報告である.この人形劇は,プロジェクターを用いて台詞を文字情報として人形劇の背景に投影し,それによって音声情報の保障を行うものである.観劇者が物語の展開に参加できるように,身体動作で分岐項目を選択する分岐機能を実装した.これらのシステムによって,健聴児・聴覚障害児ともに同程度に楽しめる人形劇を実現することができた.さらに,健聴児に対する聴覚障害への理解を促すために音声体験を埋め込んだ教育コンテンツもデザインした.