日本科学教育学会年会論文集
Online ISSN : 2433-2925
Print ISSN : 2186-3628
ISSN-L : 0913-4476
セッションID: 109
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論文集
初等教育教員養成課程における理科教育に「身心一体科学」の視点を取り入れる意義と可能性
ー大森(1994)の「略画」と「密画」をつなぐ視点として―
*坂倉 真衣
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抄録

本発表では,大森(1994)の「略画/密画」の概念をもとに,教員養成課程における理科教育に「身心一体科学」(跡見2024)の視点を導入する意義と可能性を検討する.学生が科学概念を日常的身体感覚と結び付けて理解する過程を,エピソード記述に基づき分析した.バナナのDNA抽出や呼吸のしくみについての授業を通して,学生が「食べる」「深呼吸する」といった行為を手がかりに略画的理解と密画的理解を往還していく様子が見られた.身心一体的アプローチは,概念の深い定着や包摂的な学び,教員の再学習の契機として有効である可能性が示唆された.今後はこの視点を軸にした初等教育教員養成課程における体系的なカリキュラム設計が求められる.

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