抄録
ユニバーサルデザインの7原則に掲げられている『Perceptive Information(あらゆる知覚による情報への配慮)』は、障がいの有無を問わず人とモノとのよりよい関わりを築くために欠かせない視点である。そして、タイトルに掲げた『Alternative Perception』には、「例え、視覚あるいは聴覚が失われても、他の知覚により人とモノとのインタラクションを代替、拡張し、ハンディキャップを感じることなく生活行為を実現するために、デザインが為すべき役割は何か」との思いを込めている。 上述のコンセプトのもと、2009年より3年続けて、プロダクトデザインを学ぶ大学3年生を対象に「Alternative Perception~聴覚情報の可視化・可触化/視覚情報の可聴化・可触化~」をテーマとし、近隣の特別支援学校の協力を得てユニバーサルデザイン演習を実施してきた。本稿では、演習の進め方、特別支援学校との関わり方、演習成果の方向性の整理、今後の展望についてまとめている。