抄録
本研究の目的は、ユーザビリティ評価の課題である「コスト」や「時間」がかかることへの解決を試みることである。筆者らは、研究で行った実験において「群衆の叡智」の概念の一部を適用している。実験では、まず自動車保険利用者に対して自動車保険のサービス申込をタスクとした、ユーザビリティ・パフォーマンス測定を行った。そして、情報デザイナーとユーザビリティ・コンサルタントからなるエキスパート集団を構成し、先のパフォーマンス測定結果の予測を、エキスパート集団に対して依頼をした。実験の結果、エキスパート集団の予測精度は高く、時間とコストのかかる大規模なパフォーマンス測定の代替手段となり、課題が解決できることが導かれた。